「青森ねぶた祭」の山車を制作するねぶた師のもとで修行に励む人たちが作った「ミニねぶた」の展示が青森市の観光施設で行われています。
この展示は、ねぶた師を目指す人たちに発表の機会を与えて後継者の育成につなげようと、青森市にある観光施設が毎年、この時期に行っています。
展示されているのは、ねぶた師のもとで修行する15歳から46歳までの人たちが作った実物の4分の1ほどの大きさの「ミニねぶた」5点です。
このうち、ベテランねぶた師の千葉作龍さんのもとで27年間修行を続けているという林広海さんが制作した作品は、高さ1メートル50センチ、横2メートル30センチほどの大きさで、神話に登場する魚のタイを前面に配置して、主人公が釣り針を取り戻す様子が斬新なデザインで表現されています。
また、青森市に住む女性の野呂美里さんの作品は、神話に登場する天照大神が隠れていた洞窟の戸が開け放たれる場面を力強く表現しています。
観光施設の工藤正之さんは、「ねぶた師のもとで修行に励む制作者が多くいることを市民の方々に知ってほしい」と話していました。この展示は、青森市の「ねぶたの家ワ・ラッセ」で今月8日まで行われています。