4月25日
青森
アスパム
こちらは建設中の
ねぶた小屋ラッセランド
同じ県内なのに、内陸部と沿岸部で最高気温に大差が出るのはなぜ? 5月末から高気圧に覆われ、真夏のような暑さが続く本県だが、日によっては最高気温に大きな地域差が生じている。青森地方気象台は、高気圧の位置によって冷たい海風が発生する場合があるため、沿岸部の気温上昇が抑えられたのではないかとみている。同気象台によると、日本上空は5月末から暖かい南の空気が流れ込みやすい傾向が継続。5月30日には高気圧の中心が日本の南海上にあり、南から南西の風に運ばれた暖かい空気で、県内は全般的に気温が上昇した。同日の最高気温は、県内23観測地点のうち7地点で5月の観測史上最高を記録。青森市は31.3度、八戸市は31.6度まで上昇した。一方、高気圧の中心が東の海上に位置していた6月3日。弘前市では今年の県内最高気温となる32.2度を記録し、同じく内陸の三戸町は31.6度の暑さだった。しかし、青森市は24.4度、八戸市は21度にとどまり、沿岸部と内陸部で最大10度前後の差が生じた。3日に見られた気温の地域差について、同気象台は冷たい海風が原因とみている。三陸沖の海水温が平年より低いことも影響し、冷たい東の風が太平洋側沿岸や青森市などに流れ込み、日差しの強さの割には、気温の上昇が抑えられた。だが、この海風も陸上を通過するうちに暖められ、内陸部に達するころには真夏日の暑さをもたらすことになったという。同気象台によると、本県上空が高気圧に覆われる状態は5日まで。6日からは気圧の谷や湿った気流の影響で曇りと雨の日が多くなり、暑さも和らぐ見込みという。