ダイアモンド・プリンセス号
青森
出船も
見に再び
沖館岸壁に
歌手の五木ひろしが14日と15日の2日間、台北国際会議センターで「感謝有[イ尓]」コンサートを開催。芸能生活50年の感謝の気持ちを台湾ファンに歌で届けたいと、持ち歌の「夜空」を中国語で歌うなどして満場の喝采を浴びた。15日のオープニングでは50年の歌手生活を振り返る映像が流され、五木は昇降機に乗ってステージに颯爽と登場。公演2日目にもかかわらず、「夜空」を皮切りに50曲を歌い切った。
1964年にデビュー、1970年代以降次々とヒットを飛ばし、「NHK紅白歌合戦」に連続・通算43回出場、トリを13回務めた五木は、味わいのある独特な歌声で台湾でも多くの根強いファンを持ち、その名曲の数々は多くの台湾語演歌歌手にカバーされてきた。
五木は中国語で「コンサートに来てくださり、とてもうれしいです」と挨拶、「よこはま・たそがれ」「そして・・・めぐり逢い」「千曲川」などをメドレーで歌った。「夜明けのブルース」では歌詞の「(ここは)松山」を「台北」と歌い替えたり、台湾の大御所・余天(ユー・ティエン)のカバー曲で知られる「細雪」では和服姿に着替え、琴の伴奏に合わせて日本情緒たっぷりの歌を聞かせたほか、三味線の腕も披露。台湾ファンを楽しませた。さらに、五木は事前に練習した中国語版の「夜空」や、テレサ・テンなどが歌って有名な「月亮代表我的心」(月はわが心)を披露。亡きテレサの兄、トウ(=登におおざと)長富さんも会場に駆けつけており、観客からは熱い拍手が起こった。アンコールでは「ふるさと」を歌い、ゲスト歌手・エンレイ(媛麗)の通訳を通じて台湾が新しい故郷だからと理由を説明。この2日間台湾で歌えたことがうれしく、また改めて訪問したいと語った。