青森ねぶたが今夏、米カリフォルニア州ロサンゼルスに出陣する。現地県人会の招きでねぶた師の竹浪比呂央さん(55)が2月に渡米し、ロサンゼルス市民らと一緒にねぶたを制作。完成したねぶたは日系人による祭り「二世ウイーク」に合わせ、8月16日に日本人街・リトル東京を練り歩く。2007年8月にロサンゼルスで初めてねぶたを運行して以降、県人会と交流を続けてきた竹浪さんは「ロスにねぶた文化が根付いてくれれば」と期待を寄せている。ねぶた運行を主催するのは、南カリフォルニア県人会、南カリフォルニアねぶた囃子保存会、二世ウイーク祭実行委員会の3団体。同県人会はこれまで、手作りねぶたを運行するなど米国内で本県の魅力発信に貢献してきた。青森観光コンベンション協会によると、3団体は昨年春、二世ウイーク75周年を迎える15年にねぶたを本格的に運行するため、青森側に支援を要請。これに応える形で青森市、青森商工会議所、同協会などがねぶた制作とはやし演奏に協力することにした。現地で制作・運行するねぶた「津軽海峡 義経渡海」は、幅7メートル、奥行き5メートル、高さ4メートル程度の中型。源義経が北海道へ渡ったという伝説を題材とし、本県の地理や歴史を印象付ける。竹浪さんやスタッフは2月10日から10日間程度ロサンゼルスに滞在し、現地住民らとともに倉庫内でねぶたを制作する。一部完成しているパーツや和紙、針金などの材料を1月中に海上コンテナで輸送する。竹浪さんは前回のロサンゼルス公演時もねぶた制作を担当。現地警察の発表では沿道に約2万人の観客が詰め掛ける盛況ぶりだった。2度目となる米国での出陣に、竹浪さんは「これまでねぶたの海外公演は『1回限り』が多かったが、分解可能な今回のねぶたは組み立てれば来年以降も運行できる。傷んだときは現地の方々のセンスで補修して、オリジナルのロスねぶたに仕上げてほしい」と願いを込める。22日には青森側の関係団体・企業が「青森ねぶたロサンゼルス公演実行委員会」を設立する。8月の本番には、実行委の役員らが現地を訪れ、観光PRを行う予定。ねぶた公演は世界各地で行われており、13年3月には台湾で運行されている。
青森ねぶたが今夏、米カリフォルニア州ロサンゼルスに出陣する。現地県人会の招きでねぶた師の竹浪比呂央さん(55)が2月に渡米し、ロサンゼルス市民らと一緒にねぶたを制作。完成したねぶたは日系人による祭り「二世ウイーク」に合わせ、8月16日に日本人街・リトル東京を練り歩く。2007年8月にロサンゼルスで初めてねぶたを運行して以降、県人会と交流を続けてきた竹浪さんは「ロスにねぶた文化が根付いてくれれば」と期待を寄せている。ねぶた運行を主催するのは、南カリフォルニア県人会、南カリフォルニアねぶた囃子保存会、二世ウイーク祭実行委員会の3団体。同県人会はこれまで、手作りねぶたを運行するなど米国内で本県の魅力発信に貢献してきた。青森観光コンベンション協会によると、3団体は昨年春、二世ウイーク75周年を迎える15年にねぶたを本格的に運行するため、青森側に支援を要請。これに応える形で青森市、青森商工会議所、同協会などがねぶた制作とはやし演奏に協力することにした。現地で制作・運行するねぶた「津軽海峡 義経渡海」は、幅7メートル、奥行き5メートル、高さ4メートル程度の中型。源義経が北海道へ渡ったという伝説を題材とし、本県の地理や歴史を印象付ける。竹浪さんやスタッフは2月10日から10日間程度ロサンゼルスに滞在し、現地住民らとともに倉庫内でねぶたを制作する。一部完成しているパーツや和紙、針金などの材料を1月中に海上コンテナで輸送する。竹浪さんは前回のロサンゼルス公演時もねぶた制作を担当。現地警察の発表では沿道に約2万人の観客が詰め掛ける盛況ぶりだった。2度目となる米国での出陣に、竹浪さんは「これまでねぶたの海外公演は『1回限り』が多かったが、分解可能な今回のねぶたは組み立てれば来年以降も運行できる。傷んだときは現地の方々のセンスで補修して、オリジナルのロスねぶたに仕上げてほしい」と願いを込める。22日には青森側の関係団体・企業が「青森ねぶたロサンゼルス公演実行委員会」を設立する。8月の本番には、実行委の役員らが現地を訪れ、観光PRを行う予定。ねぶた公演は世界各地で行われており、13年3月には台湾で運行されている。