青森県と北海道南地域、JRグループが一体となって取り組む大型観光企画「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(青函DC)」が1日、開幕した。青森県を舞台としたDCは2011年以来で、初日は青森市の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」西の広場でオープニング式典が行われた。JR東日本は9月30日までの期間中に青函エリアを訪れる観光客数の目標を8万人と設定しており、北海道新幹線などを利用し、両地域を周遊する観光ルートを全国に売り出す。式典には青函やJRの関係者ら約100人が出席。知事は、開幕直前に東日本大震災が発生した前回DCの際、「観光の力で東北を元気にしようと誓った」と感慨深げに振り返り、「青函DCは津軽海峡交流圏を観光、経済圏に発展させるスタートとなる」と力を込めた。JR東日本の川野邊修副社長は「新幹線開業を機に(青函の)観光エリアが一つになったことは大変意義深く、全国、世界に情報発信するいい機会だ」と述べ、インバウンド(訪日外国人旅行)の推進を強調した。式典後、出席者は「ようこそ!青森へ」と書かれた横断幕を持ち、DC開幕に合わせた臨時列車を利用してワ・ラッセを訪れた国内外の観光客約300人を歓迎した。JR東日本は期間中、SL(蒸気機関車)列車や、新型「リゾートしらかみ」などの臨時列車を運行。宿泊券や、特産品が当たるスタンプラリーも実施される。
↧