約50年前に途絶えた、竹でねぶたの骨組みをつくる技法を後世に残そうと、第5代ねぶた名人・千葉作龍さん(71)が制作し、青森市のねぶたの家ワ・ラッセで展示中の「竹ねぶた」が、青森ねぶた祭会期中の8月4日に出陣することになった。当初、出陣の予定はなかったが反響が大きく、祭り本番でのお披露目が決まった。竹ねぶたは昭和30年代までつくられていたが、加工しやすい針金が普及したことで昭和40年代初頭に姿を消した。千葉さんは、同館の企画展の一環で1月に竹ねぶたを制作。ねぶたづくりの師匠でもある父・作太郎さんが1955年につくった「曾我五郎と御所五郎丸」を再現した。完成したねぶたは高さ2メートル、幅約4メートルの中型で、骨組みには約300本の竹を使用した。竹ねぶたは、ねぶたづくりの歴史を知るための資料として同館で展示。運行の予定はなかったが、青森ねぶた祭実行委員会によると、全国から問い合わせの電話などが相次いだことから「多くの人に見てもらいたい」と、祭り本番での運行に至ったという。千葉さんは取材に「人は郷愁を感じるもの。当時を知る年配の人はすごく懐かしんでくれた。竹には竹の良さがある。今のねぶたとの良い比較になる。若い人にも見てもらいたい」と説明。出陣当日は可能な範囲で当時の運行の様子を再現するという。同実行委によると、会期中はこのほか、第6代ねぶた名人・北村隆さん(70)が、ヤマト運輸ねぶた実行委員会の前ねぶたとして、竹ねぶたを制作、運行する予定だという。青森ねぶた祭実行委の奈良秀則委員長は6日、青森市内で開いた同委員会会合で、竹ねぶたの出陣を報告。「古きをたずねる-ということで、ねぶたづくりの基本を(ねぶた師の)先輩が手掛ける。若手も触発されるのではないか」と話した。会合ではこのほか、本年度の青森ねぶた祭実施計画書案を承認。毎年8月1日に行っていた「わんぱく囃子(はやし)発表会」を、今回は安潟みなとまつり会期中の今月22日に行う。
開催日
第1弾:2018年7月13日(金)〜16日(月・祝)
第2弾:2018年7月20日(金)〜22日(日)
開催場所:青い海公園ほか
お問い合わせ
青森安潟みなとまつり実行委員会 TEL:017-734-1311
全国から選りすぐりの有名店が集まった『全国おいしいものブース』に、恒例の『ジャパンブルースフェスティバル』をはじめとしたステージイベントや
人気の伝言花火、キッズスクエアなどイベントが盛りだくさんです。
今年は毎晩花火があがる!!
青森市、青森商工会議所、青森観光コンベンション協会、東奥日報社で組織する青森花火大会実行委員会は8日、青森ねぶた祭のフィナーレとして8月7日に青森市の青い海公園で行われる「第64回青森花火大会」の有料観覧券の販売を開始した。
9日から13日までの販売窓口は、東奥日報社本社(青森市第二問屋町3丁目)。ローソンチケットや、パソコン・携帯電話・スマートフォン(http://www.pomit.jp/)でも購入可能。電話販売はリンクステーションイベント事務局(017-718-5544)