アントニオ猪木参院議員は8日、昭和のプロレス界を盛り上げ、88歳で亡くなった覆面レスラー、ザ・デストロイヤー（本名・リチャード・ベイヤー）さんについて、「旅立たれてしまうのは寂しいと思うが、しょうがない。いつかみんな迎えが来る」と弔意を示した。国会内で記者団に語った。猪木氏は、デストロイヤーさんのライバルだった故・力道山の付き人として目の当たりにした必殺技「足4の字固め」を「衝撃的だった」と回想。「テレビの視聴率もすごく、どこの会場も札止めだった」と当時のプロレス人気を懐かしんだ。また、自身が米国に武者修行に出た際にも「（デストロイヤーさんに）世話になった。プロモーターに掛け合い、いろいろバックアップしてくれた」と温かい人柄をしのんだ。「相当いろんなけがをしたけど、頑張っていた」と長く現役を続けたデストロイヤーさんをたたえた猪木氏。数年前に来日した際、食事を共にしたのが最後の面会になったという。「幸せだったのではないか。米国より日本の方が有名ですね」と日本での人気を振り返った。
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