JR新青森駅
今年6月の青森開催で東北6県の県庁所在地を一巡する「東北六魂祭」。29日、青森市での記者会見で奥山恵美子仙台市長は来年以降について「白紙」とし、「事業資金面などいろいろあるので、青森開催を総括してから」と、課題を整理しながら6市長で協議する方針を示した。奥山市長は「6年目以降について現在決まっているものはない。6市長は、培ってきたネットワークを生かし、今後も東北を盛り上げようという気持ちは一緒」と述べた。鹿内博青森市長は「青森開催が成功するかどうかが次回以降の開催に関わる。復興は道半ば。まずは5年間の歩みを受け継いで成功させたい」と話した。このほか、会見では6月の青森開催のパレードに青森ねぶた祭(ハネトなど約500人)のほか、秋田竿燈まつり(竿燈20本、約140人)、盛岡さんさ踊り(踊り手など約160人)、山形花笠まつり(踊り手など約140人)、仙台七夕まつり(七夕飾り、仙台すずめ踊りの踊り手など約190人)、福島わらじまつり(大わらじ1基2トン12メートル、担ぎ手など約170人)が参加することが明らかになった。
▼今年のテーマは「跳」/高校生書家が揮毫
2016年のテーマは「跳(はねる)」。東北地方の災いを跳ね飛ばし、さらなる跳躍を願う-との願いを込め、青森ねぶたの「跳人(はねと)」から一文字を選んだ。29日の記者会見では、書家として活躍する盛岡市の高校2年生、高橋卓也さん(16)が、6市長に見守られながら力強い揮毫(きごう)を披露した。祭り関係者との縁で第1回の六魂祭から、「祈」「希」などそれぞれのテーマの漢字一文字を書にして披露してきた。高橋さんは「『足』はねぶたのずっしりしているイメージ、『兆』はハネトが乱舞している様子をイメージした」と話した。