青森ねぶた祭まで1カ月。青森市安方の「ラッセランド」で大型ねぶたの制作が進んでおり、主役の武者人形が徐々に勇ましい表情を見せ始めた。
22団体の各ねぶた小屋では30日、ねぶた師やスタッフらが紙張りや色付けなどの作業に追われた。
そのうち、東北電力ねぶた愛好会では、「花和尚(かおしょう)『魯智深(ろちしん)』誕生」に墨を入れる書き割り作業が佳境。ねぶた師の京野和鴻さん(50)が繊細な筆遣いで真っ白な人形に命を吹き込んだ。顔となる面には慎重に筆を滑らせ、目の位置など何度も確認しながら作業に集中した。京野さんは「今回の題材は(人形がひとつの)一人ねぶたなので、大きな動きや表情で迫力を見せたい」と話した。7月20日にはねぶたを台車に載せる台上げを行う予定。
青森ねぶた祭は8月1日に前夜祭が行われ、2日開幕する。